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パンフレット「建築主のみなさまへ」 つくば市 | 建築における注意事項

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Academic year: 2018

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全文

(1)

建物は,いろいろな法律の規制を受けて建てられて います。その基本となっているのが建築基準法です。 建築基準法は,人の生命・健康・財産を守るため,地 震や火災などに対する安全性や,建築物の敷地,周囲 の環境などに関する最低の基準を定めたものです。

建物を建てようとする場合には,建築基準法で決められたいろいろな手続きをする必要があ ります。平成11年に改正された建築基準法では,阪神・淡路大震災での建築物の被害状況を 教訓とし,新しい建築確認・検査のしくみもできました。

細かい手続きについては,建築士事務所や建築会社等の専門家に任せておいても,まず心配 はありませんが,建築主も基本的な手続きなどについては,しっかりと理解しておきたいもの です。

建築確認・検査の手続きなどの法律をしっかり守って,納得のいく家づくりをするように しましょう。

(2)

建築主の名前で申請します。建築主は, 設計者・ 工事監理者・工事施工者などを決めます。

※ 受付は,特定行政庁または指定確認検査機関 で行います。

申請建物が「特定工程」に指定されている場合 は,中間検査が必要になります。

工事が完了したら,建築主は4日以内に完了検 査の申請をしなければな りません。

建 築 確 認 申 請

中 間 検 査 申 請

完 了 検 査 申 請

建 物 使 用 開 始

特定行政庁とは,建築主事をおく市区町村の長,または都道府県知事のこと で,つくば市も建築主事をおいている特定行政庁の中の一つです。これまで「建 築確認」や「検査」などは,特定行政庁のみが行ってきましたが,平成11年に 改正された建築基準法では,新たに「指定確認検査機関」でも「建築確認」や 「検査」ができるようになりました。

 「指定確認検査機関」は,一定の能力を持った法人が国土交通大臣や都道府県 知事の許可を受けて設立するものです。

この機関に対する申請料などは,各機関が自由に決めることになっています。 建築士事務所や建築会社とよく相談して、申請先を決めるようにしましょう。

(3)

工事が完了すると,建築主は特定行政庁または指定確認検査機関に「完了検査申請」をし て,「検査済証」の交付を受けることになります。実際の手続きは建築会社が行いますが、よ く確認しておきましょう。

平成11年に改正された建築基準法により,「中間検査」の制度が始まりました。これは, 特定行政庁が「特定工程」というものを,建築物の構造や種類によって決めるもので,申請建 物が対象になった場合は,「中間検査申請」をして検査を受けなければなりません。

つくば市においては,中間検査を平成14年1月1日から導入しておりますが,そのしくみ や皆さんの建物が対象建物になるかどうかの内容確認等は,建築会社などの専門家に確認する ようにしましょう。

工事に着手する前には,特定行政庁または指定確認検査機関に「建築確認申請」を行い,その 計画が建築基準法やその他の関係法令の基準に適合していることを確認する「確認済証」の交 付を受けなければなりません。

 「建築確認申請」の申請者は,建築主です。手続きそのものについては, 通常は建築事務 所や事務所登録をした建築会社が行いますが,申請書の記載内容などは必ず確認し,分からな い点については説明を受けるような心構えが大切です。

建築基準法に基づいて行う「検査」は,その建物や敷地が建築基準法やその他の関係法令の 基準に適合しているかどうかを検査するもので,仕上がりの品質などを検査するものではあり ません。その面では,建築会社の行う,建築主立ち会いの「上棟検査」や「竣工検査」とは同 じ検査でも内容が違うことを認識しておきましょう。

(4)

構造耐力上主要な部分

(在来軸組工法の木造住宅の場合)

雨水の浸入を防止する部分

修補請求  賠償請求

 解 除(売買契約の場合で補修不能な場合に限ります)  ※ 建築主に不利な特約はできません

完成引き渡しから10年間義務化 ※ 期間を短縮する特約はできません。   (義務化前は10年未満に短縮可能でした)

2000年4月1日に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(以下「品確 法」)は,質の高い住宅づくりをすすめるためにつくられた法律です。これまで2年程度が多 かった瑕疵担保責任期間を「10年に義務化」すると共に,多種多様な工法の性能を横並びに 比較できる「住宅性能表示制度」と,万一のトラブル発生には迅速に解決を図るための「指定 住宅紛争処理機関」が創設されました。

住宅は人生で最大の買い物です。それにもかかわらず住宅の瑕疵担保責任期間は,多くは2 年程度でした。それが,品確法によって新築住宅は、引き渡しを受けた時から10年間,基本構 造部分の欠陥には無料補修等を請求することができるようになりました。

対象となる部分のイメージ

請求できる内容

(5)

※ 連絡先 TEL 029−240−0039 又は 029−860−8088

※ 連絡先 茨城県弁護士会

 TEL029−221−3501

住宅性能表示制度を活用した住宅について は万一トラブルが発生した場合,指 定住宅 紛争処理機関に申請することによって紛争を スピーディに解決することができます。裁判 で争うより簡略に,かつ費用をあまりかけず に利用できます。制 度を利用した住宅のト ラブルについて調停・仲裁等を行う指定住宅 紛争処理機関は,各都道府県にある単位弁護 士会が運営しています。

もうひとつの特長は,「住宅性能表示制度」の創設です。建築会社等はそれぞれ自社の性能 の高さをアピールしていますが,あなたのニーズにあった性能であるのかはなかなか判断する のが難しいかと思います。そこで住宅の性能水準に関する情報を,共通のものさしにより表 示・評価する制度,それが住宅性能表示制度です。

これは任意の制度ですから,使うか使わないかは皆さんの選択です。更に詳しく知りたいと 思った場合は,設計・施工段階で何回かに分けて,指定住宅性能評価機関が評価並びに検査す る事が必要となる等の条件もありますので,(財)茨城県建築住宅センター(対象区域を茨城 県内としている認定機関)までお問い合わせされてみてはいかがでしょうか。

最終の性能評価を受けた完成住 宅にかかわるトラブル( 欠陥等)

住宅取得者 建築会社

* 申 請 料

指定住宅紛争処理機関

第三者的立場の弁護士,建築士などによって構成

*申請料は紛争処理の申請者が納めます。

あっせん・調停・仲裁 *

申 請 料

どの性能にこだ わるのか優先 順位をつけま

(6)

建築物の設計・工事監理は,原則として建築士が行わなければならないことになっていま す。建築士には一級建築士,二級建築士及び木造建築士の3種類の資格があり建築物の規模, 用途,構造に応じて,それぞれ設計・工事監理を行うことができる建築物が定められていま す。

安全で安心な建築物を建てるには,信頼できる建築士に,依頼して適切な設計図書(図面と 仕様書)を作成してもらい,その記載内容などは必ず確認をし,分からない点については説明 を受けるようにしたいものです。

工事監理とは,建築主に代わって工事を設計図書と照合し,工事が設計図書のとおりに実施 されているかどうかを確認することなので,建築物の安全性等を確保するためには確実に実施 されなければならないものです。

建物を建てる際は,間取りや設備の仕様,費用等にまず目がいってしまいがちと思います が,後々大きな補修が必要となるような致命的な欠陥を防ぐためにも,「工事監理業務委託契 約」を結んで,依頼する工事監理業務の内容を明らかにしておきましょう。

一級建築士が設計・工事監理を 行わなければならない建築物

( 例)

●高さが13m又は軒の高さが 9mを超えるもの

●鉄筋コンクリート造,鉄骨造 等で延べ面積が300㎡を超 えるもの

一級・二級建築士が設計・工事 監理を行わなければならない建 築物

( 例)

●鉄筋コンクリート造,鉄骨造 等で延べ面積が30㎡を超え 300㎡以内のもの

一級・二級・木造建築士が設 計・工事監理を行わなければ ならない建築物

( 例)

●2階建までの木造建築物で 延べ面積が100㎡を超え 300㎡以内のもの

(7)

設計・工事監理の依頼について

設計図書の作成・確認申請について

図面や仕様書の内容について、説明してもらいましたか?

設計の委託を受けた旨の書面を建築士事務所から受け取りましたか?

建築確認の申請は行いましたか?

確認済証の交付は、受けましたか?

工事監理について

工事監理の委託を受けた旨の書面を建築士事務所から受け取りましたか?

工事監理報告書・関係図書の提出はありましたか?

検査について

中間検査が必要かどうか確かめましたか?

中間検査の申請は行いましたか?

中間検査合格証の交付を受けましたか?

完了検査の申請は行いましたか?

検査済証の交付を受けましたか?

※ 上記チェックポイントについてちゃんと行われていますか? 建築士事務所に必ず確認してみましょう。

建築主のいろいろな思いを込めた建築物が完成しました。

皆さんには,確認済証・中間検査合格証・検査済証が交付されています。 設計は、建物に応じた資格を持つ建築士にお願いしましたか?

工事監理は、建物に応じた資格を持つ建築士にお願いしましたか?

これらは住宅金融公庫の融資を受ける場合などや,将来建築物を売買したり,増改築する場 合などに大切な書類となりますので,大切に保管するようにしましょう。

一級建築士・二級建築士・木造建築士

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安全な建築物を建てる

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